日本料理といえば、寿司、刺身、天ぷら、そして懐石料理が思い浮かぶ。
日本料理は世界的に高級なイメージを持っている。貴い芸術として遇されている。どの国でも価格も高い。数ある日本料理の中でも日本では京都の料理の繊細さが極めて美しい上に味もよく、一番に指を折る。京都の料理は京料理と呼ばれ、京都で夕食を食べるためだけにわざわざ東京から2時間15分をかけて新幹線に乗って行くという話も聞いた。
この前、日本では一汁三菜が基本という話を書いたら、日本から日本語で感想を寄せてくれた方々が、ごはんにおかず一つだけという家も多いはずだと教えてくれた。確かに、韓国のコンビニにも梅干一つが入った日本式おにぎりがある。日本ではどんな分野にも端正で落ち着いてシンプルかつ質素な面があるが、料理ももちろんそうだ。無所有、質素、倹約の美徳は韓国がずっと昔に伝えた仏教の影響ではないかと考えてみる。
そうかと思えば、母の歌碑の建つ青森の旅館の朝食と夕食は、韓国の全州スタイルにも劣らずいろいろなおかずがお膳狭しと並べられたもので、40年前に父とともに接待された京都の高級料亭の延々と続くコース料理の思い出も鮮やかだ。こうした何万円以上もする高級料理店が京都にはかなりある。
日本の大学で勉強していたときにはそんな時間もなかったが、それと前後してあちこちと探索し、それほど高くなくしかも品のあるお店を両手で数えるほど見つけ出し、私だけの資産としている。